"The Spell of Rolleiflex"
This is the true story.
There is a man, who is so much attracted by one camera. He knew that camera as his friends, members of a photography club, have it and he wanted to have one for himself. About 8 months ago, he visited a photo shop in order to request to develop some positive films. And as usual, he headed to a corner where second hand cameras were displayed. Then, he found that camera, and fell in love with the camera instantly. He bought it streight away, of course. That camera is Rolleiflex!
After using it for about a half year, he decided to let go of the camera for some reasons. He tried to forget about it.
At that time, he did not know how strong the addiction of that camera. He did not even know how deep he had already been addicted.
After a while, he went to the shop as usual, and went to the second hand camera corner as usual. He was just looking at them and suddenly one camera went into his eyes. Yes, it was Rolleiflex again!
And the price was quite cheap, JPY19,800 (Tax included)!!!
It was even newer than the one he used to have. And it had an exposure meter. He picked it up, and started handling it. Then he asked the shop manager to let him testing it…
Well, he realized that how deep he had been in love with Rolleiflex at that time. But it was too late. After confirmation of the test results, he decided to buy that Rolleiflex for the second time.
…well, it is, of course, the story of mine as you may know.
Here I show the test results below.
Plus, how it looks like.
This is Rolleiflex T, the middle class of Rolleiflex between Rolleiflex f2.8 class and Rolleicord.
By the way, I have now back from China, after my business trip. Since there was very limited connection to the internet there, I could not update this blog. I applogize it.
Any way, I am back!…:-)
これは、実(げ)に恐ろしき呪いに囚われた、哀れな男の物語である・・・。
越後にある男がおりました。
名を、皐月の樹(仮名)と言います。
彼は、仲間が持っていたあるカメラとそのカメラで撮られた写真の魅力に魅入られておりました。8ヶ月ほど前、カメラ屋さんの中古コーナーで運命的な出会いをしました。そのカメラと出会ってしまったのです。あっという間にそのカメラに魅入られてしまった彼は、衝動的に手に入れてしまいます・・・。
それが、あの、Rolleiflex・・・だったのです。
このカメラは、とても中毒性が高く、一度魅入られてしまうと決して逃れられない・・・。呪い・・・とも言うべき魅力に溢れているカメラです。できることならば、一生知ることなく過ごすのが幸せなのかも知れません。
でも、彼は出会ってしまったのです。
その後、分け合って、彼はカメラの整理を致します。その際に、このRolleiflexを手放す決意を致します。それは、まさに、呪縛との決別を胸に秘めておりました・・・。
そして、その呪縛を吹っ切るべく彼は、MAMIYA Cというカメラを手に入れます。このMAMIYA Cは、タイプこそ二眼レフというRolleiflexと同じものなのですが、その性格は実直で職人気質のカメラでございます。まさに、似て非なるカメラでございます。彼は、このMAMIYA Cに没頭いたします。それは、あたかもRolleiflexへの思いを払拭し、完全に忘れるための行為にも見えました。
・・・時は過ぎ。
ある日、彼は、そのMAMIYA Cで撮ったフィルムを、いつものように、いつものカメラ屋さんへ持ち込みました。そして、これまたいつものように、何気なく中古カメラコーナーへ足を向かわせ、ボーッと眺めておりました・・・。
「ん?」(見覚えのある・・・名称だ・・・)
「R・O・L・L・E・I・・・・・・」
むむ、むむむむっ~!!!(川平 慈英ではございません・・・)
ふ~ぅ、と一息。自らを落ち着かせながら・・・
じっと見つめる。露出計が付いている・・・ぞ。レンズは?・・・Tessar?
「よく見ろ!手が出せるような値段じゃない!・・・いち、じゅう、ひゃく・・・まん?」
「い!19,800円(税込)?!」
どういうことでしょう?こんな安いはずが・・・ない!
早速、店長さんを呼ぶ。
「これ・・・ちょっと見せていただいていいですか?」、「安いですね~。どうしてこのお値段なんですか?」
すると店長さんは・・・「え~とですね~。これは~・・・?」
店の奥に行って、担当の店員さんに確認中・・・。
お話を聞くと、テイクレンズにバルサム切れがあり、コマ飛びがある・・・と。何でも、最初は42,000円だったそうなのですが、この2点が見つかったので値段を下げた・・・との事。
「へぇ~、そうなんですね~。」と言いながら、動作を確認。シャッターは、グリースの滲みなし!シャッター速度・・・いくつか試してみる・・・手持ちのカメラと比較しながら、問題なし!レンズ、キレイ!でも・・・確かにテイクレンズを背面蓋を開けてボディ側から覗くと、左上にバル切れあり。F5.6まで絞ると完全に隠れるな~。開放ではちと影響がある・・・か?
露出計・・・セレン式。これ電池要らないからいいな~。動作は?・・・手をかざしてみる。うん、動く。LV(ライトバリュー方式)か~・・・。どれどれ?夕方の明るい店内。13・・・か。照明に向けてみると14~15。うん、問題なさそう。
そして、何よりとんでもなくキレイな外観だぞ!傷は、極小さなものが数箇所。底面もきれい。革張りの数箇所で、端っこが浮いているところはあるものの、くすみや汚れも無い。80年代製との事。なるほど、結構若い。
でも、レンズはともかくコマ飛びは・・・気になるな~。
「試写してもいいですか?」
「ええ、もちろん!」と店長。
とは言うものの、手持ちのブローニーフィルムは無い。早速、家に飛び帰ってフィルムを持ってくる。この時、既にB&Wを切らしていた彼は、RDPⅢを手にしてカメラ屋へとんぼ返り。
そして、そのカメラ屋さんの周りで12枚を一気に切り取りました。
その結果はこんな感じだったとさ・・・(急に日本昔話になる・・・笑)。







その試写をして、3日後。仕上がってまいりましたとさ。
開放でのキレ、十分だな~。逆光でのフレアー、うんうん、これくらいは大丈夫。それよりも、逆光での露出・・・高すぎだ~(汗)。
絞れば・・・テッサーらしいキレのある描写。彼が以前持っていたRolleiflex35Cよりも、モダンな写り。色のりもいい~。
コマ飛び・・・ん~ない!なんでコマ飛びがあるって・・・?
あ、そうか~、そういうことかな~?
と言いますのも、彼も実はこの試写の時に失敗したことがございました。それは、Rolleiflexといえば、オートマットという素晴らしい機能を有しております。オートマットとは、フィルムを詰めて、適当に巻き取って、後は蓋を閉めて止るまで巻きます。そうすればきちんと1枚目の位置で止めてくれます。でも、彼が出会ったこの機は、セミオートマットだったようです。つまり、フィルムを詰めたらスタート位置を併せてから蓋を閉めて巻き取るタイプです。良くある中判機のシステムと同じなんでございます。
その為、試写でも、1枚目は645の様な写真になっておりました・・(汗)。
あるいは、ローライでよくある、1枚目の巻取りで引っかかる・・・という現象か?それは、対処方法がある!大丈夫!(彼は以前手に入れていた、ローライで経験していたのであった)
と言うことで、彼は妻にも説明し、この機を手に入れることにしたのでありました。
めでたし~、めでたし~。
ローライフレックスの呪縛・・・というお話(機関車トーマス風に・・・笑)。
※このドラマはフィクションです。登場する人物、団体等、名称は実在のものと関係ありません・・・(笑)。
皆様、大変長々と失礼致しました~(汗)。
まず、大変ご無沙汰しておりました!
中国出張より、戻ってまいりました。
やはり、当地のネット環境は制限だらけで困り果てました・・・トホホ。
さて、上記のお話・・・フィクションではなく、実話でございます(汗)。一度手放したはずのローライが、どういうわけかまた手元に来てしまいました(笑)。もうこれは運命・・・と従うことにいたしました。




ハイ、こちらが新しく手元に参りました、Rolleiflex Tくんです。
呪縛・・・らしく、銀残し風にしてみました~(笑)。
Rolleiflex Tは、最高峰であるRolleiflex2.8系とローライコードの中間機種として、1958年に発売されたそうです。Tの名称は、Tessarをテイクレンズに使用しているため・・・とも言われるようです。但し、一時期Tessarの供給が間に合わなくて、クセナー75/F3.5を抱いている機種もあるようです。
私のは、露出計ありですので、2.8EやFと同時期の物と思われます。
上位機種のRolleiflexとの大きな違いは、オートマットではなくセミオートマットという点です。他には、操作系のところでの違いは、シャッターが横付きという事と、絞りとシャッター速度設定ダイヤルが無く、左側の小さなつまみ一つで設定という点です。LVを最初に設定して、後はLV値固定のまま絞りを任意に設定するような使い方です。最初、少し戸惑いましたが、慣れました・・・(笑)。
レンズはCarl ZeissのTessar75mmF3.5です。以前所有していた3.5Cと同じですね。でも、試写した感じでは、よりモダンな写りのように思います。もしかしたら、コーティングが違うのかも知れません。
とにかく、美しい固体です。年代が新しい・・・ということもあるのですが、殆ど使われていなかったのでは?という感じにも見えます。
一度は手放したローライフレックスでしたが、こうして再開したと言うことは・・・何かの縁でしょう~!・・・え?ただの衝動買い?
はい・・・(汗)。そうとも言いますね(笑)。
我ながら、見境無しでお恥ずかしい限りです。妻にも呆れられております~(滝汗)。
でも!出遭ってしまった物は・・・仕方ない!ナハハハ~(汗)。