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2014年7月27日

実践ゾーンシステム! その二

昨日に引き続きまして、今日もゾーンシステムについてお届けいたします。

第2回目の本日は、目的その二、ゾーンシステムはとても有効的!です。

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まずはこちらをご覧ください。

これは、ネガをスキャナーで取り込んだままの状態です。私は、スキャナーで取り込む際に、ヒストグラムのシャドウ側とハイライト側の情報を出来る限り拾い上げるようにしております。巨匠 黒顔羊さんの教えに従っております~!

それは、フィルムの持つ諧調を最大限に生かしたいが為なのです。

もちろん、取り込んでいる機器がデジタルスキャナーですので、全てのアナログ情報を拾い上げているわけではございません。それでも、出来る範囲で最大限に・・・という事なのです。

ヒストグラムのシャドー側とハイライト側を拾い上げると言うことは、画面全体のトーンを中央に寄せるような効果を持ちますので、コントラストは下がり、全体的にグレーになります。丁度この↑写真のような感じです。

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次にこちらは、LR4のデフォルトのモノクロプリセット、セレン調を適応した状態です。

セレン調の、青みを帯びた色が付きました。

同時に、全体的にコントラストが増しました。

しかしながら、岩、深緑の木々、清流の水、遠景の山、空・・・それぞれの質感が交錯して、互いに打ち消しあっているような感じになってしまっております。それは、ヒストグラムが中央に寄ってしまい、全てがグレーに近づきすぎてしまっているためですね。

そこで、ここから、もう一度ゾーンスケールにあわせて、トーンカーブを調整します。

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そして、最後はこうなりました~。

LR4でポストプロセスを追い込んだ状態です。

よりコントラストが増して、
全体的にメリハリが生まれました。被写体それぞれの質感も、より出てきたように思います。

流れる清流の白濁や空の雲はゾーンⅨで、薄雲の架かる空がゾーンⅦ~Ⅷ。日の当たっている岩肌がゾーンⅤ。森の影がゾーンⅢで、岩の洞の深い陰がゾーンⅠ~Ⅱ。

そんなイメージで、トーンカーブを調整してみました。LR4を利用すれば、クリック&ドラッグで簡単に行えちゃいます!

アンセル・アダムズは、フィルムの現像段階から工夫して、ネガを作成したそうです。

そして、焼付けの際には、覆い焼きや焼き込みを繰り返して、仕上げて行ったそうです。

その作業たるや、おそらく気の遠くなる量であったと想像いたします。しかも、失敗すると、最初からやり直し・・・。

そのように考えますと、今はPC上で現像ソフトを使って、いとも簡単に出来てしまいます。

なんとも便利なことでしょう~!

それゆえ、とてもテクニカルで、職人技を要求したゾーンシステムという技法も、今ではとてもお手軽に出来てしまう。これは、使わない手はなのでございます~!

さて、第3回目となります明日は、どうやってゾーンシステムを実際に利用するか?について、私の場合の例をご紹介したいと思います。


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