PENTAX 67_4111-2_R

2014年7月28日

実践ゾーンシステム! その三

本日は、ゾーンシステムシリーズ その三でございます。

ゾーンシステムを、如何にして適応するか?について、私の場合を例としてご紹介したいと思います。

撮影から作品作りの過程において、ゾーンシステムを意識する作業は、私の場合、主に3つございます。

・適正露出決定

・スキャニング

・ポストプロセス

です。

昨日ご紹介した写真にて、ご説明していきたいと思います。

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【露出決定】

露出決定・・・つまり、適正露出の導き出しは、その後のポストプロセス耐性や仕上がりにも影響しますので、確認しながら慎重に決定いたします。

私の持っている機材で申しますと、PENTAX 67、PENTAX MX、Kiev88C、Rolleiflex Tには露出計が搭載されております。その為、撮影時にはその露出計を活用いたします。MAMIYA Cには露出計はございませんので、一緒に持っていった他のカメラで決定した露出を参考にしたり、スマフォの露出計アプリを活用したり、体感露出でに頼ってエイヤで決めたり致します。

上の写真のようなシーンであれば、おそらく分かりやすいのは、日の当たるグレーの岩肌かな?と思います。ここをゾーンⅤとして露出決定するのが良いように思います。ですので、そちらにレンズや露出計を向けて、標準露出(±0EV)になるように露出決定いたします。

その前に、フィルムが決まって、被写界深度を決めておりますので、必然的に露光時間が決まります。確かこの時は、サニー16くらいの条件だったと思います。

(参考撮影データ)

フィルム:NEOPAN100ACROS EV100

絞り:F22

SS:1/60秒

となります。

他には、晴れていれば北の空にレンズや露出計を向けて、ゾーンⅤ(±0EV)となるように露出決定します。冬になれば、越後は雪に覆われますので、雪面に向けて露出決定する場合が多いです(笑)。その場合、晴れた日であれば輝く雪面をゾーンⅧ(+3EV)位になるように露出いたします。

このように、実際の場面に良く現れそうな、そして自分が被写体にしそうなゾーンスケールを覚えておきますと、その場で適正露出を決定できます。

あとは、色によっても変わります。緑であれば、ゾーンⅤ。赤であれば、ゾーンⅣ。黄色であればゾーンⅥ。といった具合に、色でも適正露出は変わりますので、少し頭に入れておくと便利です。

適正露出が決まれば、あとは、大まかな焦点合わせ、構図、フレーミング、再度焦点合わせ、最後にもう一度フレーミング確認して、シャッターを切ります。

~~~~~~~~~~注意~~~~~~~~~~

さて、この露出の指針ですが、デジタルの場合少々異なります。

順光での撮影の場合は、デジタルにおきましても同様の露出でほぼ問題ないかと思います。しかしながら、逆光や半逆光では上で示しました適正露出から1段~2段ほど下げた方が良いです。例えば、上にご紹介したシーンの場合、逆光気味で、空には白い雲、川の流れには白濁したところがございますが、おそらく上記露出のままデジタルで撮ると、完全に白飛びします。場合によっては岩肌も飛んじゃいます。その為、露出は下げる必要が出てきます。その場合、当然ダークやシャドウ部は暗く落ち込んでしまいますので、撮影後にポストプロセスで持ち上げる必要が出てきます。

詳細は、第5回目の付録にてご紹介したいと思います。

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【スキャニング】

撮影を終えて、現像したフィルムをデジタル化するために、私はスキャナーでの取り込みをしております。

スキャナーは、EPSONのGT-X820Cを使用しておりますので、その例をご紹介しようと思います。

昨日も少しご紹介しましたが、フィルムの持っている情報を出来る限り拾い上げるように条件設定いたします。

スキャンソフトを起動したら、まずフィルム設定(ポジ、ネガカラー、ネガモノクロ)、解像度などを決定します。そしてプリスキャン致します。

ヒストグラム・ウィンドウを開けて、スキャンする際のヒストグラムの領域を確認いたします。私の場合、通常自動に設定しておりますので、まずはソフトが決定した領域が示されます。大体が、実際のトーン領域よりも狭い領域が選択されております。シャドー側、ハイライト側共に、トーンのあるギリギリまで拾い上げるように領域を広げます。

そうして、スキャン実施致します。

さて、少し長くなってまいりましたので、本日はここまでに致します。

明日は、ポストプロセスでのゾーンシステムの適応についてお話を致します。

いよいよ明日が、完結編となります~!


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