PENTAX 67_4111-2_R

RRSな親分

RRSとは

リアル・レゾリューション・システム(Real Resolution System)は、Pentax独自の高精細画像実現システムとの事です。

Pentaxデジタル機(のみならず、Sony、Olympus、Panasonic機などもそうですが)は、ボディに手ブレ補正機能がございます。手ブレ補正機能とは、手持ち撮影時に撮影動作でブレてしまうのを、撮像素子をブレ方向とは逆方向にシフト移動させて撮像素子自体のブレを軽減させる機能です。

これを逆手に取りまして、撮像素子を能動的に駆動して実現させた機能となるようです。

デジタルカメラの撮像素子(SIGMA Foveonセンサーを除く)にはRedとGreenとBlue(RGB)それぞれの色情報を得る画素(Pixel)が個別にございます。面積比では、RとBが1/4づつ、Gが1/4×2=1/2で配列しております。例えば、RのPixelでは赤い光を受光して、Gは緑、Bは青・・・という具合になります。よって、極端に言えば、赤に青が当たると受光しない訳です。そこで、赤の情報が複数のR画素で受講した場合は、その間にあるBとGの画素の位置にも赤があると仮定して補間されます。

その為、非常に微細な(Pixel程度あるいはそれ以下の大きさのモノ)被写体があった場合、間違った色(偽色)が出たり、ぼやけたりする原因となります。

そこで、先程の手ブレ補正機能を使って、1Pixelづつ4回(R、G、G、B分)シフト移動させながらそれぞれのPixelに露光させて、1画素にRGBすべての情報を書き込む・・・という機能だそうです。

これにより、偽色を抑え解像力が増す・・・という事です。

※注意: 解像度はそのままなので、画像サイズはそのままです。

 

百聞は一見にしかず・・・という事で、やってみました。

三脚を使用の事・・・ですので、けーいちくんをしっかりと三脚に据えまして。

K_1P1391-2_R

はい・・・昨日に引き続きまして、親分にご登場いただきます^^;

このサイズの写真で、Pixel分の精細さを見ようなどというのは、甚だ無理な話でございますね^^;

以下に拡大しました。

K_1P1392_R

↑【通常撮影(RRSなし)】 絞り開放F1.9

K_1P1391RRS_R

↑【RRS撮影】 絞り開放F1.9

 

如何でしょうか?^^;

若干、RRSにてエッジが明確になり、表面の微細な傷や錆の凹凸がハッキリしたような感じがします。

偽色は、この時はどちらにも出ていないようです。

背景ボケの描写には、殆ど違いがないように思います。

ここで、疑問が浮かびました。

RRSなしの画像を、Lightroom CC(LR)の後処理でシャープネスを上げるとどうなるのか?

K_1P1390PEF-S_R

↑【通常撮影(RRSなし) LRでシャープネス上げ(80)】 絞り開放F1.9

 

解像感だけで言えば、こちらの方が上がりました。

ただ、少しエッジが強く、シャギーな感じが否めません。

背景ボケも、若干ざわざわしております。

 

絞り開放の写真では、よく分からない!

その恩恵も、ほんの僅かで必要性を感じない!

はい・・・ごもっともでございますね^^;

次は、絞ったお写真でございます。

K_1P1396-2_R

絞りF13

では、この撮影時のピント位置(親分v^^)付近の拡大写真を以下に示します。

K_1P1397_R

↑【通常撮影(RRSなし)】 絞りF13

 

K_1P1396RRS_R

↑【RRS撮影】 絞りF13

 

K_1P1396-5PEF-S_R

↑【通常撮影(RRSなし) LRでシャープネス上げ(80)】 絞りF13

 

如何でしょうか?

確かに、RRSを使用すると解像感は増しますね。地面に転がるネコジャラシの毛も、よりはっきりとしております。

一方で、こちらでも同じく、LRでの後処理でも解像感だけで言えば、負けてません。いえ、勝っているようにも見えます。ただ、少しシャギーな感じが強いのも否めません。

もう一つ面白い実験をしました。

絞りをF13→F9に落としてみました。

K_1P1395RRS_R

↑【RRS撮影】 絞りF9

 

如何でしょう?

RRSを使いますと、絞りをF9に落としても、F13の通常撮影以上の解像感が得られるようです。

まあ、これはあくまでピント位置での話ではございます。

 

ご覧の通り、RRSを使用しますと確かに解像感が増します。

ただし、カメラはしっかりと三脚に据えなければいけません。よって、使える状況は限られて参りますね。

もう一つ、RRS撮影した画像はRAWファイルとなりますが、これをLRに読み込ませてもRRS情報は乗って来ません。残念なことに通常撮影したファイルと同じとなります。

メーカー(Pentax Ricoh)のソフトを使えばできるとのことですが、実に使い勝手が悪く遅いので、使ってません^^;

そこで、カメラ内でRRS撮影したRAWファイルをTIFF変換し、それをLRに読み込んで後処理することになります。

処理が一つ増えてしまい、面倒ですね^^;

おまけに、TIFF変換したファイルだと、RAWファイルよりも情報が少ないために、編集する際に多少制約が増えます。ダイナミックレンジギリギリを使った撮影などでは、ハイエストライトやディーペストシャドーの情報が削られてしまいますし、WBも撮影時(カメラ内現像時)のWBに限定されて、調整幅が狭くなります。

 

ただ・・・ブログに掲載するお写真くらいの圧縮&縮小ファイルを出力するくらいであれば、無問題だと思います。あ・・・そもそも、RRSが必要になるような解像感も求められませんね^^;

一応、

☆RRS撮影→カメラ内TIFF変換→LR読み込み→LR現像

☆通常撮影→LR読み込み→LR現像

の2枚を並べてみましょう♪

因みに、最後の処理となっているLR現像では、すべて同じ処理を致しました。

K_1P1396RRS (2)_R

↑【RRS撮影→TIFF変換→LR現像】 絞りF13

 

K_1P1396-4PEF_R

↑【通常撮影(RRSなし)→LR現像】 絞りF13

 

撮影時刻の微妙な違いによって、多少光の加減が変わっておりますが。

やはりこの程度では、殆ど明確な差はございませんね^^;

写真自体の印象は、全く変わりません^^;

 

それでは♪

【結論】

~メリット~

RRSは、確かに解像感が増し、より鮮明となる。

画像サイズはそのままで、中判並みの解像力を得ることも可能。

風景などの静止画を、大延ばししての作品作りでは有効。

 

~デメリット~

三脚&レリーズケーブル(リモコン)必須。場合によっては、ミラーUp撮影も。

画像の後処理がひと手間増えて面倒。

他社製現像ソフトでは、RAWファイルにRRS情報が乗らない。

 

~対案~

Lightroomのシャープネスを使えば、解像感はRRS並みに増す。

ただし、シャープネスを掛け過ぎると、エッジがシャギーになり、ボケもうるさくなる可能性がある。

 

~オチ~

ブログの圧縮&縮小写真には、無用の長物・・・^^;

 

食わず嫌いで、使わないでいて後悔するのはナンセンスと思いまして、今回ちょっとした比較実験をしてみました。もっと詳細に見る必要があるとは思うのですが、大体感じは掴めたように思います。

確かに、なかなかに面白い機能であるとは思いました。

私の用途では、絶対に欲しい・・・という機能ではないように思います。

今後も、三脚をたまたま持って出る機会があれば、使う・・・かな?という感じでございますね^^;


10件のコメント

  1. iwamoto より:

    貴重なレポ、ありがとうございました。
    技術は使われようが使われまいが進歩してゆく、ということがありますね。
    それはそれで、絶えず並行して行なわれることでしょう。
    このレポにある内容は、現実の結果を見なくても想像出来るものですが、
    でも、たくさんの人が参加して意見を言うべきだと思います。

    ネットで見る場合には、各自のモニタの環境の方が重大な問題でしょうが、
    これからもテーマを見つけて、ご挑戦ください。

    • 皐月の樹 より:

      iwamotoさん
      おはようございます~!
      仰る通り、技術革新は常に進行し、それらの波及は当然民生品に反映されて行きますね。
      普通のユーザーにとっては、時に必要ないものもございますので、取捨選択出来ればよいのではないかな~と思いますね。例えば、GPSという機能が付いたことによって、ナビゲーションが出来るようになった。逆の視点で、トラッキングも出来るようになった。こちらの大手企業では、工場を出入りする従業員や協力会社に、情報漏洩防止を目的としてアプリを入れさせます。そのアプリはトラッキングが可能で、いつどこに行ったかが全てサーバーに配信されます。
      ・・・怖いですね~^^;
      ご指摘の通りでして、色々な方のご意見を賜りたいですね♪
      私の気付かない視点でのご意見はとても貴重ですし。
      元々議論が好きな性分ですし(笑)。
      まあ、このマイナーブログですので、限られているのですが・・・^^;
      また、何か見つけたら掲題させて頂きたいと思います。
      ありがとうございますm(_ _)m

  2. yamaboushi53 より:

    皐月の樹さん こんばんは
    同じ被写体でも撮影の仕方によって、こんなにも変わるんですね。
    分かり易い説明と画像で勉強になりました。
    ソフトも活用すると、またまた違った感じになるんですね。
    貴重なレポート、ありがとうございました。

    • 皐月の樹 より:

      yamaboushiさん
      おはようございます~!
      カメラの機能は様々ございますよね~。日進月歩で、どんどんその機能が追加されて行きます。
      でも、使わないことが多いんですよね~^^;
      カメラとしての基本機能が十分であれば、他の機能は猫に小判になってしまいますね^^;
      私も、使わないものが殆どなので、こういう機会を見ては試すようにしております。
      使わないで損するのは勿体ないですしね^^;
      こちらこそ、お付き合い頂きましてありがとうございますm(_ _)m

  3. Lucian より:

    こんばんは。
    三脚&レリーズケーブルだけでも、星野写真や星景写真並みですね。
    星空も高い解像感が欲しくなる被写体ですが、この機能は長秒露光には向いてないようです。
    写真展のために大伸ばしをするような特別な時に威力を発揮するかもしれませんね。
    でもシャープネスをかけて代用できるなら、そちらのほうが簡単で便利そうです。
    機能は使ってナンボですから。

    • 皐月の樹 より:

      Lucianさん
      おはようございます~!
      仰る通りですね。三脚は、車で移動できるのであれば、苦にならないのですが、私のようにこちらでは運転できない場合、三脚携帯は結構負担になります^^; 近場だけですね^^;
      一方で、星野写真はやりたい分野なんですよ。実は、数年前に少しやってました。ただ、私の場合は星がメインではなく雪景色がメインですが。雪景色の背景として星空が欲しいな~と思い、少しやってました。
      K-1になって、高感度特性が格段に良くなりましたので、またチャレンジしたいと思います。
      ただ・・・パジュでは星があまり綺麗に見れないので、越後に帰ったときだけのスポット参戦になりそうですが^^;
      RRSは、仰る通り、長秒には向かないですね。恐らく余計にブレるような気がします。ですので星野には使えないでしょうね^^;
      Lightroomのシャープネス昨日は、かなり優秀ですね。
      今回は、少し派手目にかけてみましたが、もう少し抑えれば、同等の解像感が得られるように感じました。
      ただ・・・仰る通り、作品展に出すような大延ばしの作品であれば、こういう機能はフルで使うべきですね。
      私には・・・まだまだそういう機会はございませんが^^;

  4. フィルガソ より:

    RRSの解説ありがとうございます。
    ~オチ~まで付けていただいたので、スッキリしました^^;
    必要な方には嬉しい機能なんでしょうね~♪
    何処までも進化するデジカメの技術にただただ驚きました^^;

    • 皐月の樹 より:

      film-gasolineさん
      こんにちは~!
      いえいえ、こちらこそお付き合い頂き、ありがとうございます~^^;
      大延ばしの作品作りや、大きくトリミングして使いたい・・・という用途では威力を発揮しそうな感じですね。
      このRRSの考え方は、シグマのFoveonと同じなんですよね~。ベイヤー素子でそれをやっちゃおうという試みですね。考え方はとても面白いと思います。
      そう考えますと、逆にFoveonの良さも再発見致しますね。なんと言っても、三脚など必要ないわけですからv^^
      Foveonはず~っと気になる存在です^^;
      カメラは、今後どのように進化していくのでしょうね?
      やはり、小型軽量化は間違いないと思います。他には、処理速度の速さでしょうかね。
      あとは、オート機能の更なる進化。
      となると、人間に要求される技術が益々低下するという事ですね^^;
      綺麗な写真は誰でも撮れてしまう時代がやって来そうですね^^;
      我々は、錆銀道を邁進すべし!ですねv^^

  5. yuta より:

    こんにちは
    デジカメには色々な機能があるようですね。
    もしかしたらわたしのカメラにもあるかもしれませんが、
    使ったことないです。
    たぶん使わないまま壊れるか売却するかになるでしょう。ww

    • 皐月の樹 より:

      yutaさん
      こんにちは~!
      デジタルになって、様々なソフト機能が増えておりますね。
      各社、付加価値を増すために機能満載になっております^^;
      でも・・・実際使う、あるいは必要な機能って僅かなんですよね^^;
      その機能は、いらないので、もう少しお安くなりますか?と、メーカーにお願いしたら・・・拒否されますよね^^;

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