PENTAX 67_4111-2_R

私の写真観

写真について思う事・・・備忘録

ふと、今、写真について思う事を書き残しておこう・・・と思いました。

私の中での備忘録です。

これが、今後、何年か後に見た時に、どんな風に変わるのか?変わらないのか?

今思う事を、残しておいてみようと思ったのです。

長文になるかと思いますので、テキトーに読み飛ばしてくださいませm(_ _)m

 

写真のジャンルは様々ございます。

私が撮る写真・・・即ち私が好きな写真は、家族の記録、定点撮影、スナップ。

こんなところでございます。

シャッターを切る動機・・・というカテゴリーで分けますと、家族の記録と定点撮影、そしてスナップで分かれます。

 

【家族の記録と定点撮影】

シャッターを切る時に感じる事は、その被写体を愛する事です・・・というと、なんだかこっぱずかしいですが^^;

愛しい、と思う気持ちからそのシーン、その被写体を切り取っております。

その為、思い入れは強く、それに対する準備も私なりにしっかりと仕上げるように心がけております。

仕事は段取り8割・・・と申しますので。

ただ、もちろん、現場の状況は千差万別、常に変化しますので、思ったようにいかないことは多々あるのですが。

例えば、家族の記録を撮る場合、そのシチュエーション、背景、光、被写体(家族)の気持ち、を考えて事前に準備し、道具を選び、タイミングを選んでおります。

そして、とにかくその写真の殆どを、事前準備と現場で造りこもうと最大限の努力をいたします。

 

同じように、定点撮影写真も事前準備が非常に大事と考えております。

ロケハンし、季節、時間帯、天候、そのシチュエーションにある様々な要素(山、川、木々、草花、建物など)の時々の状態を確認し、準備を致します。天気図をチェックし、光と風の状態を予測し、撮影の時間帯を決めて、出かけるようにしております。

そして、現場に到着すると、とにかく観察し、メインの被写体を何にするかを考え、光の位置をどう持ってくるかを考え、あらゆる立ち位置、アングルで見て、実際に光が来た時を想像しながら画作りを決めていきます。

光が来てから考えたのでは、大体遅くなり、慌てて造りこもうとするので、中途半端な画になることが多いからです。太陽は、1時間でおよそ仰角で15度変化します。それを頭に入れながら、残り時間と光の感じを想像して、備えます。

そして、ここでもやはり、その写真は事前準備と現場で造りこみするのです。

フィルム・・・特にB&Wフィルムの場合、撮影後もネガ現像、デジタルスキャン、デジタル現像、印刷・・・という工程を経て、写真として仕上がるので、後で手を入れる部分もあるのですが、それでもその写真の質を決めているのは、やはり上述の通りだと思っております。

定点撮影や家族の記録では、特に、後からする作業で心がけるのは、出来るだけ忠実に自らの記憶の色に染めていく・・・です。できるだけ、コピーすることに徹しようとするわけです。

(ブログネタとして、遊ぶことはございますが^^;)

 

定点撮影や家族の記録では、この様に時間をじっくりかけて現場で造りこみますので、機材には必ずしも俊敏性を求めません。フィルム機でも、デジタル機でも良いわけです。

デジタル機の利点は、その場で仕上がりの確認を出来ます。そこで造りこみ精度を上げることができます。

フィルム機の利点は、ファインダーの良さです。デジタル機に比べて圧倒的にファインダーが見やすいので集中して精度の高い造りこみが出来ます。

そういった意味で、ローライ35などはレンジファインダーでパララックスがあり、且つファインダー倍率も低いので、ファインダーで造りこむ・・・という作業には不向きなように思います。

 

pentax-67_4103_r

 

【スナップ】

一方で、スナップは、愛とは無縁です(笑)。

その場の閃き、インスピレーションのみを頼りにシャッターを切ります。

その時々の感覚に依存するので、その時々の体調や気分にも大きく左右されると感じております。

現場で大事にしていることは、絵の造りこみではなく、とにかく自分の感覚を研ぎすますことに集中しようとしております。

そういった意味で、カメラの操作などは無意識で行うことが必要になります。

使い慣れた、操作性の良い、且つ俊敏なカメラを使うのが得策と感じます。

そして、スナップに集中するために、気が散漫にならないようにすることも大切と思っております。

例えば、人通りの多い街中では、周りの目が気になるようだと、集中できませんので、周りに気付かれにくい小型の二眼レフ機を用いたり、ローライ35のような小型で操作性の良いカメラを使うようにしております。

人気のない田舎の里山であれば、一眼レフも使い勝手さえよければ十分使えると思っております。

そしてスナップ写真が、上述の風景や家族の記録と最も違う点は、造りこみは現場だけでなく後工程で行う・・・ことのように思っております。

現像で、どう仕上げるか?

ハイキー、ローキー、ハイコン、ローコン、モノクロ、カラー、粗さ・・・などなど。

トリミングも必要に応じてし、その時感じたインスピレーションを最大限に表現するにはどうすべきか?を考えながら、仕上げていく。必ずしも、現場の色、明るさである必要はないと思っております。

スナップ写真は、やはり後工程なしでは成し得ない・・・とも思っております。

そして、現場では、自らの感覚と腕を信じて、とにかく素材を出来るだけ切り取る・・・そんな意識でございます。

 

ここで、スナップは被写体が風景の場合もございます。

ですので、同じ場所に行っても、今は「定点撮影」、今は「スナップ」という事もあり得るわけです。

上述定点撮影の風景写真は、被写体自体が風景であるか?という事よりも、人以外の被写体で私が愛してじっくり撮影する写真・・・ということなのでございます^^;

 

さて、私にとってはどちらも好きな撮影です。

恐らく、どちらか一方になってしまうと、飽きてしまうように思います。

あるいは、疲れてしまうように思います。

 

思いのたけを、ここに吐き出し、今スッキリしております(笑)

さあ、この考えが、今後どのように変わるのか?

見ものでございますね~^^;

明日、変わっていたり・・・?^^;;;

 

徒然草の冒頭が頭をよぎります。

「徒然なるままに・・・怪しうこそ物狂おしけれ」

 

駄文長文、失礼いたしましたm(_ _)m


雪原に立つ越後の虎

それではけーいちくんモノクローム第3弾。

今日は越後の虎こと、南魚沼市 関農園さんのジョン・ディア―くんです。

久々に見た越後の虎は、少し頭に雪を被っておりました。

この辺りは、豪雪地帯として知られております。

例年と比べますと、年末にしては雪は少なかったのですが、それでも一面雪の原になっておりました。

こちらも定点撮影ポイント、且つ新機材の試写ロケーションとしてよく使わせて頂いている場所でございます♪

この場所で、私がよく使うレンズは標準画角のレンズです。

越後三山を背景にして、標準レンズの絞り開放で撮影するのが好きなのです^^;

ということで、けーいちくんに50㎜/F1.2を付けまして、絞りは開放の一点張りにて♪

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やはりこのレンズの被写界深度は浅いですね~^^;

この距離感で、絞り開放で撮りますと虎が見事に浮いてきます。

どんよりした空の表情、光が乏しい雪の原、この微妙なトーンをきちんと描き出してくれるけーいちくんのお仕事ぶりもさすがでございます。もう少し光があれば、更に立体感が出たのかな?

楽しかったので、沢山撮らせて頂きました。

もう少しカットが残っておりますが、また後日改めまして~^^;

 

ここで、以前も少し疑問を投げかけましたが、バケペンと似たような有効径を持つこのレンズですが、浮遊感は確かにあるのですが、立体感?臨場感?というのは、イマイチかけているように感じました。

それではそのバケペンで撮影した越後の虎と比較してみます。

PENTAX67_131_R

こちらは、随分前に既にご紹介しておりますPentax67で撮影したジョン・ディアです。

季節も光も違うので、一概に比較はできませんが。

おまけに、ピント位置も違いますね^^;

でも、この感じ・・・出てくれないかな~と思うのです。

まあ、立体感とか臨場感とかいうのも、あくまで感覚でしかありませんので、どのように説明してよいかもわからないのですが^^;

折角ですので、もう一枚バケペンのお写真を貼っておきます。こちらも随分前に既出のお写真です。

写真としては面白みも何もないのですが、バケペンの立体感に驚いて、開いた口がふさがらなかったお写真がございます。

PENTAX67_182_R

この感じがけーいちくんと50㎜/F1.2でも出せるかな~?

 

さて、けーいちくんのモノクロシリーズ、ひとまずはこれにて終了です。

また、すぐに出てくるとは思いますが^^;

とにもかくにも、フィルムライクな描写が引き出せるというのは、銀塩ファンにとって実に有り難いのでございます♪


古さを競う人々

ここ南魚沼市の雷土新田の祠の大欅の木も、ずいぶん葉っぱを落としておりました・・・

って、いつまで11月の写真を紹介する気なのかー?!と、お叱りを受けそうですね^^;

もう年も明けて、早2月に入りました。

ようやく、昨年11月の一時帰国し際のお写真のご紹介にも終止符を打つことができます^^;

これで、最後です^^;

PENTAX LX_3254-2_R

PENTAX LX_3255_R

PENTAX LX_3258_R

PENTAX LX_3257_R

対峙する老木

対峙する老木

この雷土新田の欅の木は、幹回りから推測すると樹齢は数百年は下らないと思うのです。

私の勝手な推定で、400年くらいかな~?と^^; 根拠ゼロですが^^;

ここには、この欅のほかにも、古く表面が朽ち果てた木柱や道祖神などもございます。

互いに、「わしの方が古ぼけとるぞ~!」と主張しておりました^^;

比較的新しい祠と鳥居は、我関せずと傍観しているようでしたが^^;

温故知新・・・古いものも、新しいものも大事なのだ~♪


バケペンで繋がるトモダチのワッ! Joining CHIAROSCURO.

今日は、久々の英語訳付でございます~^^;

Today I would like to introduce a group of enthusiast photographers, CHIAROSCURO, that I have luckily joined.

That group is organized by professional and semi-professional photographers, mainly in active at Indonesia and Malaysia.

Why and how I got belong to this organization?

Let me start off with the story that can answer for the questions.

It was someday in May 2014.  A man visited me on Facebook (FB) site.  He was curious about my camera’s photo that i used to use as my profile on FB, because he used to have the same camera, PENTAX 67.  Then, we slowly started our communication each other on FB.

His name is Mr. Adam Seow, a professional photographer in Malaysia, studied a fine-art photography at the university of California, Santa Barbara.  I show some of his great works below (of course, I have asked him a permission to show them here).

Apart from his work, he loves landscape photography, which I love the best as well.  So I can learn a lot of things from him.

I am so happy to get known and make contact with such a great photographer.

Then, recently, he introduced me to the photographer group that he organizes.  That is CHIAROSCURO.

All the photographers in this group are so self-motivated and great enthusiasts.  I can see their full of passion through their great photographs.  Some of them handle large and medium format size cameras.  Plus, they love B&W films.

As you can easily imagine, it is great honor for me to join this group, and I am so proud of it.

Plus, they let me introduce my photos of Echigo, where I am from, in the blog of CHIAROSCURO.

How lucky I am!

I sincerely appreciate Adam Seow, Rebecca Lie, who helped and made a great work on authoring the article, and other CHIAROSCURO members for welcoming and giving me this precious opportunity.

I have made a link to the article so that you can access to it as if you feel like.

Anyway, I am going to learn more and work hard on photography.  Since I mainly work on landscape photography, it is very difficult for me to express my identity within the photograph, conveying the beauty of the nature itself at the same time.  I still need a lot of work and study.  One day I hope that I can reach that point.

Furthermore, I wold like to introduce photos of Echigo to more and more people, which is the major and the first priority reason of my blog and FB activity.  I carry on it.

Last of all, at the bottom of this article I show my selfie for the first time on my blog.  On the article of CHIAROSCURO, there is my another selfie with self introduction.  In order to prepare this, I took several shots and chose one.  The photo shown here is another one I did not select.

 

あれは、去年の5月のことでした。

私のFace Book (FB)のページに、ある方がコメントを下さいました。

 その時の私のプロフィール写真に興味を持ってのことだったようです。

その写真とは・・・

旧FBプロフィール写真

こちらでした。

私の愛機、通称バケペンこと、PENTAX 67のお写真です♪

この方も、以前バケペンを持っておられたそうなのです。

その方の名前は、Mr. Adam Seowと仰います。

マレーシア在住の、プロの写真家です。主に企業などの広告写真を撮っているそうです。

California Santabarbara大学でファイン・アート フォトグラフィーを学ばれた本格派です。

以下に、彼の仕事をいくつかご紹介致します。あ、もちろん、彼には了承を得ております。

(c) Adam Seow  All rights reserved.

(c) Adam Seow All rights reserved.

(c) Adam Seow  All rights reserved.

(c) Adam Seow All rights reserved.

(c) Adam Seow  All rights reserved.

(c) Adam Seow All rights reserved.

真ん中のお写真・・・香港ムービースターだそうです^^;

素晴らしい写真家です(彼の仕事の一部はこちら→リンク でご覧いただけます♪)。

そして、何より素晴らしく、感動したのは、そんなプロの彼が、私のようなド素人を相手にFB上で写真やカメラの話をしてくれる・・・と言うところなのです。写真塾にも行けず・・・もちろん写真家さんとの交流も出来ない私にとって、とても貴重な機会でございました。

感謝という一言では言い表せない、喜びと光栄の思いでいっぱいなのです。

こうして、バケペンつながりで、私は彼とFB上で交流を始めさせて頂きました。

彼の本業は、こういう広告写真などの撮影だそうですが、彼個人はLandscape photographyが大好きだそうです。

私も、ランドスケープ写真が大好きであるという共通点も、我々の交流を手伝ってくれました。

さて、その彼が所属し、組織するグループがございます。

CHIAROSCURO(https://reislie1611.wordpress.com/)と言います。

※Chiaroscuro(キアロスクーロ)というのは、美術において用いられる、明暗や陰影を用いた技法のことです(参照:Wikipedia キアロスクーロ)。

 このグループは、マレーシア、インドネシアのプロやセミプロの写真家さん方で構成されております。

多くの方がフィルムを愛用され、中判~大判までズラリです^^; そして、なんと言っても熱意みなぎる作品の数々に圧倒されます。

そんな方々の中に入れて頂けるとは、なんという光栄!

主にFB上で交流させて頂いておりますが、話の中身がとても濃いです。とてもに勉強になります。

上記リンクは、CHIAROSCUROのブログサイトです。様々な写真家の作品が掲載されておりますので、是非ともご覧いただければと思います。

 

実は、この度そのCHIAROSCUROにて、私の越後写真をご紹介して頂くことになりました。

なんともありがたく、嬉しいことなのでございます~!^o^/

それがこちらです→リンク

2013~2014年にバケペンで撮影したお写真を掲載して頂いております。

あと、私の略歴とプロフィール写真も乗っております。本邦初公開の顔出しセルポです^^;

ご興味があれば、ご覧いただければ幸いです。

 

そもそも私が、写真ブログを始めましたのは、大好きな越後の大自然を、できるだけ多くの方にご紹介したかったからなのです。

それが私の写真家としての最大かつ第一優先目標なのです。

これにまた一歩近づけたというのも、嬉しさ倍増なのでございます。

今後も、更に写真に対して情熱的に精進していきたいと思う次第でございます。

私は、上述の通り、風景写真、ランドスケープ写真が大好きです。しかしランドスケープというのは、ある意味その場に、その時間に行けば誰でも撮れる写真とも言えると思うのです。それゆえ、個性を表現するのが実に難しいと感じております。その上で、自然の美しさをそのままに如何に表現できるか?常に頭を悩ませる課題でございます・・・。

将来、いつの日か、私らしい越後のお写真を撮れるようになりたいな~♪ と思います。

 

では、最後に・・・大変恥ずかしいのですが、私のセルポ・・・セルフィーとも言いますね^^; をお届けしたいと思います。

 

初ガチSelfie ^^;

初ガチSelfie ^^;

いや~、実に恥ずかしいですね~^^;;;

今回のCHIAROSCUROへの掲載に当たって、私のプロフィール写真の提供依頼がございました。

そこで何枚か撮影してみました。

その中で最終的に2枚を選んで、迷った挙句落選したのが、こちらです^^;

因みに当選したほうは、CHIAROSCUROに掲載されております~。

 

抱えるカメラはやっぱりマミちゃんです♪

こういう時、ローライフレックスよりも一回り大きいマミちゃんの方が、存在感が出て良いかな~と思った次第です。

 

追伸

皐月の樹・・・いよいよ新作が尽きて参りました^^;

参ったな~、ネタが無い^^;;;


実践ゾーンシステム! その五

【Appendix】

さて、実践ゾーンシステムも、昨日の回で完結いたしました。

本日は、付録としてお届けいたします。

その内容は?!

・デジタルカメラの場合のゾーンシステム適応時の注意

です。

■露出の決定(逆光、半逆光時)

先日の「その三」の際にも少し触れましたが、デジタルカメラでの撮影時、逆光や半逆光の条件では、場合によっては適正露出を変える必要があります。デジタルに慣れてらっしゃる方にとっては、ある意味当たり前のことで・・・今更かもしれません。

フィルムでは、ゾーンスケールに従って、画面内の構成から適正露出を導き出し、露出を決定するとご説明いたしました。しかしながら、デジタルカメラの場合はこの適正露出から、更に1段~2段下げる必要がございます。画面の中に、白いモノ(雲、岩肌、川の白濁、白い建物、白い服など)がある場合、そこが容易に白飛びしてしまうからです。

以下の様なシーンを例にして、露出の違いをご紹介します。

Rolleiflex_t_22612

Rolleiflex T  F3.5 SS:1/500  T-MAX100

まず、こちらはローライで撮影したお写真です。露出は、F3.5×1/500です。

因みにこのお写真は、フィルムをスキャンしたままの状態です。

後ほどポストプロセスに掛けます~(笑)!

K5_620882

K-5+SIGMA AF20/1.8 EXDG  F1.8 SS:1/6400

次にこちらはK-5でのお写真です。露出はF1.8×1/6400です。上のRolleiflexTに比べて絞りが2段ほど明るいですから、F3.5相当でSSは1/1600くらいになるかと思います。つまり上のローライのお写真よりも1.5段ほど露出を下げていることになります。

K5_2

雲の薄い箇所はギリギリ白飛びを抑制しております。しかし、露出が低すぎて祠は黒潰れしております。逆光で、影の中の建物ですから、無理もないかも知れません。この辺りがデジタルの限界ですね~。

さて、ここからLR4にてポストプロセス処理をしたいと思います!

■デジタルでのポストプロセスの限界

それではK-5 の写真をポストプロセスに掛けてまいります。第4回でご紹介した手順を、今回も適応してみます。

K5_752

まずは、LR4のモノクロプリセット、セレン調を適応して、更に明瞭度を+75%にしました。ヒストグラムを見てみますと、中間からライトに掛けて少しトーンが出てまいりました。一方で、ハイライトは飛んでしまいました。シャドウは潰れたままです。

K5_752_2

次にトーンカーブをこれでもか~!と言うくらいいじり倒しまして、中間からライトのボリュームを上げました。白飛びが強くなりましたので、露出を下げて、コントラストも下げました。ダークとシャドウは目いっぱい持ち上げております。それでも黒潰れは消せません。

最後にビネットを入れて、仕上げております。そのお写真がこちら↓です~。

K5_620884

なんとなくフィルムっぽくなってきました。

・・・が!
やっぱり違うんですよね~。空のトーン、足元の草の描写、祠の描写・・・いずれも力不足感が否めません。

次に、Rolleiflex Tでのお写真をこちら↓にご紹介いたします。

Rolleiflex_t_22615

ポストプロセスでは、同様にセレン調を適応して明瞭度を75%に上げ、トーンカーブを少しいじって、中間~ライトを持ち上げて、最後にビネットで仕上げております。ただし、K-5でやったような露出下げ、とコントラスト下げはしておりません。必要ないからです。

う~ん、やっぱり違うんです!持っているトーンが、情報量が、違うように思うんです。

もちろん、画角も違えばフォーマットも違う、おまけに絞りも露出も違うので、1:1で比較するのは間違っているのです。

そう、間違っているのです。
つまり、デジタルAPS-Cごときでは、到底敵わないのです。

ちなみにローライの写真の方のヒストグラムはこんな↓感じです。

Rolleit_752

いかがでしょう?中間~ライト~ハイライトに掛けての情報量がK-5に比較して多いのがお分り頂けますでしょうか?トーンカーブもまだまだいじれる余裕がありますので、実は、もっと情報量を出していくことも可能です。ただ、オリジナルのイメージを壊したくないので、ここで留めてある・・・といった感じです。

☆これは私の推理ですが・・・

デジタルは、白飛び抑制のために露出を落とさなければいけません。その分、ダークやシャドウの情報量は必然的に下がります。情報量が下がると言うことは、ノイズの割合が増えてしまうと言うことになります。撮影時に低感度で撮影しても、ポストプロセスで持ち上げると言うことは、その箇所は高感度撮影したようになります。ノイズ比が高くなると、必然的にノイズ抑制のためのデジタル処理が入ります。諧調も解像度も失われます。それを計算で持ち上げると、いわゆるデジタルっぽいのぺっとした描写になるのでは?と。

フィルムは、おそらくしっかりと情報を持っていると思うのです。スキャンする際も、十分な光を当ててフィルムを透光して読み込みますので、フィルムで暗くなっている部分も、データとしてはよりノイズ比を下げて取得できるのでは?と思うのです。もちろん、フィルム自身が持つ粒状感は残りますが。結果、ポストプロセス耐性がとても高くなるのではないかな~?と思うのです。

ま、あくまで素人の憶測に過ぎませんが・・・(汗)。

■付録まとめ

デジタルでの撮影・・・特に逆光や半逆光のような条件においては、ゾーンシステムで謳われている最適露出から1段~2段下げなくてはいけない場面が多々あります。露出を下げる量は、カメラのダイナミックレンジに依存します。

また、露出下げの影響は、ポストプロセスでの作業量を増やす結果となります。それだけ無理なデジタル処理を施すと言うことは、オリジナルの印象を損なう結果となる可能性が大きいです。

以上のことを念頭にして、ゾーンシステムをご利用いただければと思います~!

さて、全5回にわたってお届けしてまいりました、実践ゾーンシステム!いかがでしたでしょうか?

また、いつの機会かに写真に関する勉強会・・・的なエントリーをやってみたいと思います。それまで、ネタを探します~(笑)!


実践ゾーンシステム! その四

いよいよ本日が、ゾーンシステムシリーズ完結編です!

これまで、

■ ゾーンシステムって何?

■ ゾーンシステムを適応するとどうなるの?

■ ゾーンシステムの適応の仕方は?

 -露出決定において

 -スキャンにおいて

についてお話してまいりました。

完結編の今日は、ゾーンシステムの適応方法@ポストプロセス・・・についてお話いたしたいと思います。

昨日までに、撮影を終えたフィルムを現像して、スキャナでPCに取り込みまで進みました。

これを、LR4を使用しながら、ポストプロセスを詰めてまいります。

_2

スキャナで取り込んだだけの写真はこんな感じのヒストグラムを示します。全体的に中央によって、ハイライト側とシャドー側に余裕があります。描写としては、ローコントラストで眠い感じになります。

ヒストグラムは、画面全体の輝度の分布を示します。全体的に明るければ、右側(ハイライト側)の情報が増え、逆に暗ければ左側(シャドウ側)の情報が増えます。こちらで挙げた画像では、左側に情報が多くなっておりますので、全体的に暗いと言えるでしょう。言い換えれば、ダークやシャドウの情報がより多く画面を占めているとも言えるかと思います。

では、まずLR4のモノクロプリセットであるセレン調を適応して見ましょう。

_012

こちら↑がセレン調を適応した状態のヒストグラムとなります。全体的にコントラストが増しました。しかし、まだまだ、ハイライトとシャドーには余裕があります。画像としても、まだメリハリが足りない感じがします。

それでは、次に明瞭度を上げてみましょう。

_75022

明瞭度を75%プラスしました。

更にコントラストが増して、ハイライト側、シャドー側共に延びました。また、ヒストグラムの落ち込みがあったところに情報が増加しました。覆い焼きされたような感じですね。

ここから、仕上げに入りましょう。

トーンカーブを調整して、コントラストを任意に上げていきます。

_75032

ハイライトとライトをプラス補正して、ハイライト側にギリギリまで寄せました。ゾーンⅨやⅩの情報を乗せたことになります。

全体的に少し暗めだったので、ダークも若干プラス補正しました。シャドーが持ち上がります。このままですと、シャドー側の情報が希薄になりますので、締りがなくなります。

そこで、シャドーはマイナス補正します。ゾーンⅠくらいまで再現しました。

もっとヒストグラムとトーンカーブの関係を良く理解すれば、直接トーンカーブを操作して調整できるのだと思います。私は、まだその理解が足りませんので、「ハイライト」「ライト」「ダーク」「シャドウ」の4つのバーをスライドして、調整しております。

ではその結果を見てみましょう。既にその二にてご紹介しました。

Pentax_67_22544

こちらのお写真になります。

ポストプロセスでの画像調整において、私は、主にヒストグラムを見ながら調整を進めます。トーンカーブを調整して、画像上で確認して・・・という繰り返しです。

今回は、ハイライト側はヒストグラムを出来る限り伸ばし、シャドー側には少し余裕を持たせました。これは、写真が変わればその状態も変えます。画面を見ながら、ゾーンスケールのどのゾーンに当たるかを見て、微調整の方向や程度を決めます。

また、ヒストグラムの形状は画面全体の輝度分布を示しますので、この形が変わると画面の印象はガラリと変わります。出来るだけ初期状態を保てば、オリジナルの印象を色濃く残すことが出来ますし、ヒストグラムの形状を変えれば、印象をガラリと変えることも出来るということになります。ポストプロセスで色々と調整を進めますと、時に最初の状態がわからなくなることがございます。そんな時は、「初期状態」に戻ってこのヒストグラムの形状を再確認すると良いかと思います。

さて、以上が私なりのゾーンシステムの理解であり、その実践的適応の仕方でございます。

ゾーンシステムとは、難解で高い技術を要する写真技法・・・ではなくて、知っておくととても便利なツールである、と言うことが分かって頂けると幸いです。

何かに感動して、シャッターを切った瞬間のシーンを、より再現してその感動を写真に載せるために、このツールを用いれば、とても良い指針になるんです。

さあ皆様、これで、ゾーンシステムがシンプルで、とても便利な指標ツールである・・・と言うことを、ガッテン頂けましたでしょうか?!

それでは、試してガッテン、また来週~♪

・・・って、来週はないです~(汗)。

でも、明日、もう1回だけございます~(汗)。

付録としてお届けいたします~。

【Acknowledgement】

まず最初に、黒顔羊さんにSpecial Thanksです!

今回ご紹介した中での、フィルムスキャンのお作法、ヒストグラムの見方やトーンカーブの調整法など、昨年8月の愛知合宿にて黒顔羊さんにご指導頂きました!

そして、このゾーンシステムの生みの親、アンセル・アダムズの存在を私に教えて下さったのも黒顔羊さんなのです。本当にありがとうございます!

次に、ricky007さんに感謝です!

このゾーンシステムの存在と、それに対する興味を抱かせて下さったのが、何を隠そうricky007さんでございます。以前、ricky007さんのデジタルのブログにて、ゾーンシステム勉強会、のようなエントリーをいくつか挙げて下さいました。この機会に、改めてお礼を申し上げます!

そして、film-gasolineさん

以前、コメントでゾーンシステムについて投稿下さいました。今回のネタは、そのコメントがきっかけとなっております。フィルガソさん、ありがとうございます!

そして、Pic-7さん

前半の回にて、ご質問を下さいました。おかげで、後半にその内容を盛り込むことが出来ました!ありがとうございます!

最後になりましたが、こちらに訪れてくださる皆様、いつもありがとうございます。

ゾーンシステムを御存知無い方が、少しでも知る一助となれば幸いです。


実践ゾーンシステム! その三

本日は、ゾーンシステムシリーズ その三でございます。

ゾーンシステムを、如何にして適応するか?について、私の場合を例としてご紹介したいと思います。

撮影から作品作りの過程において、ゾーンシステムを意識する作業は、私の場合、主に3つございます。

・適正露出決定

・スキャニング

・ポストプロセス

です。

昨日ご紹介した写真にて、ご説明していきたいと思います。

Pentax_67_22542_2

【露出決定】

露出決定・・・つまり、適正露出の導き出しは、その後のポストプロセス耐性や仕上がりにも影響しますので、確認しながら慎重に決定いたします。

私の持っている機材で申しますと、PENTAX 67、PENTAX MX、Kiev88C、Rolleiflex Tには露出計が搭載されております。その為、撮影時にはその露出計を活用いたします。MAMIYA Cには露出計はございませんので、一緒に持っていった他のカメラで決定した露出を参考にしたり、スマフォの露出計アプリを活用したり、体感露出でに頼ってエイヤで決めたり致します。

上の写真のようなシーンであれば、おそらく分かりやすいのは、日の当たるグレーの岩肌かな?と思います。ここをゾーンⅤとして露出決定するのが良いように思います。ですので、そちらにレンズや露出計を向けて、標準露出(±0EV)になるように露出決定いたします。

その前に、フィルムが決まって、被写界深度を決めておりますので、必然的に露光時間が決まります。確かこの時は、サニー16くらいの条件だったと思います。

(参考撮影データ)

フィルム:NEOPAN100ACROS EV100

絞り:F22

SS:1/60秒

となります。

他には、晴れていれば北の空にレンズや露出計を向けて、ゾーンⅤ(±0EV)となるように露出決定します。冬になれば、越後は雪に覆われますので、雪面に向けて露出決定する場合が多いです(笑)。その場合、晴れた日であれば輝く雪面をゾーンⅧ(+3EV)位になるように露出いたします。

このように、実際の場面に良く現れそうな、そして自分が被写体にしそうなゾーンスケールを覚えておきますと、その場で適正露出を決定できます。

あとは、色によっても変わります。緑であれば、ゾーンⅤ。赤であれば、ゾーンⅣ。黄色であればゾーンⅥ。といった具合に、色でも適正露出は変わりますので、少し頭に入れておくと便利です。

適正露出が決まれば、あとは、大まかな焦点合わせ、構図、フレーミング、再度焦点合わせ、最後にもう一度フレーミング確認して、シャッターを切ります。

~~~~~~~~~~注意~~~~~~~~~~

さて、この露出の指針ですが、デジタルの場合少々異なります。

順光での撮影の場合は、デジタルにおきましても同様の露出でほぼ問題ないかと思います。しかしながら、逆光や半逆光では上で示しました適正露出から1段~2段ほど下げた方が良いです。例えば、上にご紹介したシーンの場合、逆光気味で、空には白い雲、川の流れには白濁したところがございますが、おそらく上記露出のままデジタルで撮ると、完全に白飛びします。場合によっては岩肌も飛んじゃいます。その為、露出は下げる必要が出てきます。その場合、当然ダークやシャドウ部は暗く落ち込んでしまいますので、撮影後にポストプロセスで持ち上げる必要が出てきます。

詳細は、第5回目の付録にてご紹介したいと思います。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

【スキャニング】

撮影を終えて、現像したフィルムをデジタル化するために、私はスキャナーでの取り込みをしております。

スキャナーは、EPSONのGT-X820Cを使用しておりますので、その例をご紹介しようと思います。

昨日も少しご紹介しましたが、フィルムの持っている情報を出来る限り拾い上げるように条件設定いたします。

スキャンソフトを起動したら、まずフィルム設定(ポジ、ネガカラー、ネガモノクロ)、解像度などを決定します。そしてプリスキャン致します。

ヒストグラム・ウィンドウを開けて、スキャンする際のヒストグラムの領域を確認いたします。私の場合、通常自動に設定しておりますので、まずはソフトが決定した領域が示されます。大体が、実際のトーン領域よりも狭い領域が選択されております。シャドー側、ハイライト側共に、トーンのあるギリギリまで拾い上げるように領域を広げます。

そうして、スキャン実施致します。

さて、少し長くなってまいりましたので、本日はここまでに致します。

明日は、ポストプロセスでのゾーンシステムの適応についてお話を致します。

いよいよ明日が、完結編となります~!


実践ゾーンシステム! その二

昨日に引き続きまして、今日もゾーンシステムについてお届けいたします。

第2回目の本日は、目的その二、ゾーンシステムはとても有効的!です。

Pentax_67_22542

まずはこちらをご覧ください。

これは、ネガをスキャナーで取り込んだままの状態です。私は、スキャナーで取り込む際に、ヒストグラムのシャドウ側とハイライト側の情報を出来る限り拾い上げるようにしております。巨匠 黒顔羊さんの教えに従っております~!

それは、フィルムの持つ諧調を最大限に生かしたいが為なのです。

もちろん、取り込んでいる機器がデジタルスキャナーですので、全てのアナログ情報を拾い上げているわけではございません。それでも、出来る範囲で最大限に・・・という事なのです。

ヒストグラムのシャドー側とハイライト側を拾い上げると言うことは、画面全体のトーンを中央に寄せるような効果を持ちますので、コントラストは下がり、全体的にグレーになります。丁度この↑写真のような感じです。

Pentax_67_22543

次にこちらは、LR4のデフォルトのモノクロプリセット、セレン調を適応した状態です。

セレン調の、青みを帯びた色が付きました。

同時に、全体的にコントラストが増しました。

しかしながら、岩、深緑の木々、清流の水、遠景の山、空・・・それぞれの質感が交錯して、互いに打ち消しあっているような感じになってしまっております。それは、ヒストグラムが中央に寄ってしまい、全てがグレーに近づきすぎてしまっているためですね。

そこで、ここから、もう一度ゾーンスケールにあわせて、トーンカーブを調整します。

Pentax_67_22544

そして、最後はこうなりました~。

LR4でポストプロセスを追い込んだ状態です。

よりコントラストが増して、
全体的にメリハリが生まれました。被写体それぞれの質感も、より出てきたように思います。

流れる清流の白濁や空の雲はゾーンⅨで、薄雲の架かる空がゾーンⅦ~Ⅷ。日の当たっている岩肌がゾーンⅤ。森の影がゾーンⅢで、岩の洞の深い陰がゾーンⅠ~Ⅱ。

そんなイメージで、トーンカーブを調整してみました。LR4を利用すれば、クリック&ドラッグで簡単に行えちゃいます!

アンセル・アダムズは、フィルムの現像段階から工夫して、ネガを作成したそうです。

そして、焼付けの際には、覆い焼きや焼き込みを繰り返して、仕上げて行ったそうです。

その作業たるや、おそらく気の遠くなる量であったと想像いたします。しかも、失敗すると、最初からやり直し・・・。

そのように考えますと、今はPC上で現像ソフトを使って、いとも簡単に出来てしまいます。

なんとも便利なことでしょう~!

それゆえ、とてもテクニカルで、職人技を要求したゾーンシステムという技法も、今ではとてもお手軽に出来てしまう。これは、使わない手はなのでございます~!

さて、第3回目となります明日は、どうやってゾーンシステムを実際に利用するか?について、私の場合の例をご紹介したいと思います。


実践ゾーンシステム! その一

2014年7月26日写真,私の写真観

First of all, let me excuse myself. 

From today, I will explain the zone system, well known technique developed by Ansel Adams.  However, it will be too technical for me to explain in English and will take so much time, I will skip to do it in English. 

If you are interested in the zone system, please look up the words on the internet.  There will be many web sites explaining that systematic photo tchinique. 

皆様。

時折こちらのブログでご紹介させて頂いております、ゾーンシステムについて、今日から数回に分けてご紹介したいと思います。

(あ、写真のネタ切れ・・・とか、本当の事言わないでくださいね~・・・笑)

ゾーンシステムについては、ネット上の各所において、様々なご説明がなされております。かく言う私も、そういったサイトの情報を見て勉強いたしました。もしご興味があれば、検索エンジンに「ゾーンシステム」というキーワードを打ち込んでみて下さい。

さて、様々なサイトで、数多くの説明がなされているこのゾーンシステムについて、ではなぜいまさらこちらで取り上げる必要があるのか?と疑問を抱くかと思います。そこで、一先ず目的から掲げたいと思います。

目的

その一、 一般的には馴染みのないゾーンシステムという写真技法を知って頂く。

その二、 それがとても便利で写真を作成する上でとても有効的であることを知って頂く。

その三、 実は、簡単に適応できることを知って頂く。

です。

つまり、ゾーンシステムって何?それを使うとどんなことが出来るの?それは、どうやって使うの?ということを、私なりに理解した内容でお伝えできればと思っております。

そしてお断りをひとつ・・・(汗)。

対象は、ゾーンシステムをご存じない方、あるいは今は活用されてない方・・・とさせて頂きます。如何にこの技法を知って、活用して頂くか?というのが主たる目的ですので、あくまで入り口であることを、予めお断りさせていただきます。

また、こちらの内容に不備などございましたら、どしどしご意見頂戴したく思っております。私も、まだまだ勉強が足りず、理解・知識に不足しているところだらけです。この機会に、更に勉強させて頂きたいと思っておりますので、ご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

さて、初回の今日はゾーンシステムって何?から参りたいと思います。

まず歴史的背景などは、それこそ探せばごまんと記述が出てまいりますので、こちらでは割愛させて頂きます。あえてこれだけ申し上げるならば、私が敬愛するとても有名な写真家、アンセル・アダムズさんが1941年に考案したと言われる、ありがたい写真技法であると言うことです。

この技法、とてもシステマティックです。私の場合、殆どの場面で感性で写真を撮っております。もちろん、被写体を見つけたり、構図を決めたり、フレーミングを決めたり、被写界深度を決めたりするのは、やはり感性に頼るべきところと思うのですが、露出はある程度システマティックに決られるところと思います。

最近のデジタルカメラでは、優秀な露出計が組み込まれて、一発で標準露出をたたき出してくれます。おまけに、AIまで組み込まれて、適正露出まで出してくれて、至れり尽くせりなんでございます。その為、上記感性にゆだねる部分さえ自分で決めてしまえば、あとはシャッターを切るだけで思い通り(?)の写真を撮ることが可能になります・・・。

と言ってしまいますと、では(露出の部分だけで見た場合)いい写真を撮りたければ、最新のデジタル一眼を使ってしまえばいいじゃん!ってことになります。でも・・・世の中には、私のように(笑)、

そんなのつまんね~!

大体そんな高いデジカメ買えね~!

お手軽に中判で遊びたい!

という、一風変わった方々も意外に多くいらっしゃると思うのです。そんな方々にこそ、是非とも活用いただきたい、それがこのゾーンシステムと言う技法なのです。

ん~、前フリがずいぶん長くなってしまいました・・・(汗)。

では・・・まず、ゾーンシステムの「ゾーン」とは?から始めます。

モノクロームで考えた場合において、光を0から10の強度別に11の区分け(ゾーン)にしたのです。その11の区分けを、明るい方から暗い方に示した指標をゾーンスケール(※)と呼びます。

※参考: http://www.lomography.com/magazine/tipster/2011/11/29/mimicking-the-masters-ansel-adams 

この10ゾーンの詳細を以下に列挙します。

0:完全なる黒。
(-5EV)

Ⅰ:ほぼ黒。諧調は残るが、質感は感じられない程度。(-4EV)

Ⅱ:質感のある黒。画面上で細部が僅かに見える程度。(-3EV)

Ⅲ:平均的な黒。十分に質感がある。詳細も読み取れる。(-2EV)

Ⅳ:平均的に暗い箇所。暗い葉、黒い石、風景の影など。(-1EV)

Ⅴ:中間のグレー。平均反射率18%の箇所。晴れた日の北の空。日に焼けた肌。グレーの石。平均的な木の樹皮など。(±0EV)

Ⅵ:日差しがあたる肌。明るい石。雪面の影の部分。(+1EV)

Ⅶ:詳細が分かるハイライト。非常に明るい肌。雪面の明るい影。(+2EV)

Ⅷ:質感が感じられる限界のハイライト。日の当たる雪面や砂浜。(+3EV)

Ⅸ:僅かに諧調が残るが、質感がないハイライト。輝く雪面。(+4EV)

Ⅹ:光が当たる純白。太陽などの光源や鏡面反射箇所。(+5EV)

という11のゾーンに分けられます。この11のゾーンと言うのが、絶妙です。これ以上詳細に分けることもできるのでしょうが、分けてもその効果は得られないように思います。つまりそれ以上細かく露出で調整するのは大変困難であり、そもそもそんなことをしなくても、ポストプロセスで調整可能(後述します)な範囲であると言うことです。とても実用的な11ゾーンであると思います。

この11ゾーン全てを頭に叩き込めれば・・・おそらく一番良いと思います。

でも、私はそんな出来の良い頭を持っておらず(滝汗)、この中のいくつかしか覚えてません。実際に写真を撮る場面を思い浮かべてみましょう!

ゾーン0~Ⅲまでは、画面の中には居るけれど、おそらくメインの撮影対象にはならないと思うのです。と言うことで、Ⅳから覚えることにしましょう!

ハイライト側は・・・おそらくⅧ以上は滅多に使わないと思います。

よって、Ⅳ、Ⅴ、Ⅵ、Ⅶを覚えれば、殆どの場面で活用できるということになります。

この中でも、やはりⅤだけは確実に頭に入れておいたほうが良いと思います。

「晴れた日の北側の空」

「日に焼けた肌」

「グレーの石」

「平均的な樹皮」

これらが被写体となった場合は、ゾーンⅤであると覚えましょう~!

デジカメを使っている場合は、ここが標準露出域(±0EV)だと言うことを認識して下さい。

要は、被写体が何で、どんな状態にあるかによって、適正な露出が変わると言うことなのです。そして、その適正露出はこんな感じなんだよ~・・・と示したのがゾーンスケールなのです。

さあ~、ここまでガッテンいただけましたでしょうか~(笑)?


埠頭の錆物件

ん~、我ながら考えなしのタイトルなんでございます~(汗)。

ひねりも何にもございません~(滝汗)。

ということで、先日の越後ミニオフにて訪れた、上越市 直江津港の錆物件をご紹介しようと思います~!

埠頭と言えば、常に潮風が吹き荒ぶ場所。金物にとって、錆とは切っても切れない縁で結ばれている場所。なので、錆モノたちの顔も、かなり年季が入っていて、錆に侵食されている・・・というイメージよりは、錆をモノともしない迫力があるんでございます!

錆銀侍にとっては、この上ない被写体・・・(笑)!そして、それがあっちにも、こっちにも点在する、天国の様な場所・・・。

ん~、ちと表現が病的になってまいりましたので、この辺にしておきます~(汗)。

Pentax_mx_1450_2

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「環境に順応した錆モノたち」

一昨日、昨日と、Kiev88C、バケペン・・・と来ましたので、本日は3台目の銀塩機、PENTAX MXで撮りましたお写真でございます。レンズは久々の登場、ぷらな~85mmでございます。135判のMXに付けますと、切取りに最適の画角となります!

フィルムの方ですが、この時MXにはNEOPAN100 Acrosを詰めておりました。
アクロスの描写は、T-MAXやPanF+と比較すると、全体的に平均的で豊かな諧調が得られます。でも、時にこういう被写体の場合は、少し物足りなくなります~(笑)。そこで、LR4で、ハイコントラストにして、シャドーを潰し気味にしてみました。イメージは、‘PanF+なのですが・・・。ん~、やっぱりトーンがなだらかですね~(汗)。

あと、LR4で、例に漏れず着色しております~(笑)。

この日は、MXで36枚撮りを2本消費しましたが、このフィルムは最初の1本目でした。実は、私、ここの埠頭で36枚という意識を完全に忘れてしまいまして、36枚を超えても巻いて切って・・・しておりました。あまりの被写体の多さに、撮影に夢中になりすぎてしまっていたんですね~(汗)。そして、気付いた時には・・・ブチッ!

・・・あ!やってしまった・・・。

フィルムを中で、切っちゃいました。お陰で、このフィルムは34枚撮りとなってしまいました~(滝汗)。

この後、このフィルムを救済すべく、風つかいさんのお宅に伺い、ダークバッグをお借りして、フィルムを取り出し、頂いた茶筒の中に詰めました。漏れ光が少々心配でしたが、問題なく生きていた34枚はしっかり現像できました。

風つかいさん、その節は助かりました!

ありがとうございました~!


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